局外人書店の「局外人」とは、世界のどこにも安住しない者の名である。
局外人書店之「局外人」,乃指於世無所安頓之人。
その語は、カミュ『異邦人』の中国語訳「局外人」に由来する。
其名本於卡繆《異鄉人》之華譯「局外人」。
私たちは、国境にも文化にも回収されないまま、この世界に立っている。
吾人立於世間,不為國界所收,不為文化所囿。
どこにも属しきれず、しかし確かに存在している。
無所完全歸屬,然其存在昭然不疑。
その矛盾の只中に、人は初めて自分の輪郭を知る。
人在矛盾之中,始得識其自我之形影。
「私は私である」という静かな断言は、孤立ではなく、出発点である。
「我即我」之靜斷,非孤絕,乃行旅之始基。
書物は、世界と向き合うための最も古い道具であり、最も誠実な鏡である。
書籍者,面對世界之最古之器,亦最誠實之鏡。
だが、書物に書かれた言葉だけが真実ではない。
然書中之辭,未必盡為真實。
言葉の外側に沈む“型”を読み取ることこそ、読書の本質である。
讀者所當察者,乃沉於言外之「型」,此即閱讀之本質。
武道が型を通して身体に思想を刻むように、文化もまた型を通して継承される。
如武道以型刻意於身,文化亦以型傳承於世。
書物の外側に触れたとき、人は初めて世界と交渉を始める。
及人觸及書外之境,方能與世界始交涉。
神保町という土地に、書と人が交わる静かな場をつくりたい。
願於神保町此地,營造書與人相遇之靜域。
その願いが、この書店の根である。
此願,乃本書店之根柢。
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